[歴史小説]

まだ池波正太郎司馬遼太郎がこの世に居たころの公募ガイドです。「先人の功績を汚すような歴史小説は認めない」的メッセージが載ってたのを見たことがあります。(選考委員のメッセージです。池波や司馬の言葉ではありません)

ちゃんと歴史の資料にのっとった、今まで作られてきた小説の流れからはずれないような小説を求む、というようなことが書かれてたと思う。何賞かな。かなり大きな賞だったような記憶があるんだけど、覚えてない。賞金の金額が大きかった気がする。

10年は昔の話です。きっと三谷さんの新選組!なんか、あの賞の選考委員から見れば噴飯モノなんだろうなあ。

歴史好きの人は、たいてい史実好きだよね。というかオタクはどの分野でもこまかい事実を気にするよね。それはしょうがない。女の人でも、ミュールのことをつっかけとか言われたらムッとするだろう、それと同じだよな。違うかな。まあいいまあいい。

これ私が書くような意見でもないか。まいいや。

今回の大河で幕末ファンが増えて、そのなかから面白い(新解釈の)小説を書く人が将来出てきたらいいのになと思っただけですさ。正直なとこ、どの小説読んでも解釈なんかたいして変わらないからつまんないし。史実がオリジナルだとしたら歴史小説はパロディみたいなもんだし、オリジナルがすでに“連載終了”してるわけだから、そこから紡ぎ出される話はみな、似たり寄ったりになるんだろうけどさ。(そういや『城下の少年』ってタイトル変えて再版(?)されてるんですね。高杉がホモらしい(!)と聞いて、昔探したときにはすでに絶版だった……)

司馬遼以降、沖田がほんわかキャラとして定着したように、三谷さん以降、山南さんがにこにこキャラとして伝えられていくのかな。



蛇足

歴史小説ジャンルにうとい人のために。

司馬遼太郎は、司馬・遼太郎です。司馬さんファンは略して『司馬遼』と呼びます。きむらたくやをきむたくというのと同系列です。司馬遼・太郎ではありません。やしきたかじんはやしき・たかじんで、やしきた・かじんではないのと一緒です。