タレントは嫌いでも役柄さえよければ

と、書いておいても別に嫌いなタレントばかりではないのだけれど。

光ゲンジの諸星某はやはり、あまり好きではないんですけれど。というか光ゲンジそのものが(その無能さが)嫌いだった。

ですけど、正月特番ドラマで清水の次郎長を取り上げてたときに、彼は森の石松を演じていて、演技の優劣はともかく、なかなか役柄にはまっていて良かったんです。最後惨殺されるけど、そこがまたいい。

森の石松というのが、若くてお調子者で無鉄砲で、次郎長親分の威光をかさに来てて(実際は石松も腕のたつ人なんだろうけど)、犬っころみたいにやんちゃくちゃ坊主で可愛かったです。あれはいい。森の石松が好きになった。

役者さんの技量で好きになった役柄では、香川照之演じるところの岡田以蔵があります。あれは『はぐれ雲』というドラマだったかな。自分の思うようにことが運ばなくて、涙ぐみながら背を向けて寝転がる以蔵ですよ。ありえないよ、キュートだよ……!ちなみに岡田以蔵とは土佐の人斬り以蔵のことで、やっぱこの人も史実ではかなり悲惨な運命をたどるのですけど、香川照之が演じると、なんだか以蔵の暗愚さが魅力のひとつになってて守ってやりたくなるのでした。

以蔵でいえば、『竜馬におまかせ』の反町隆史が演じた以蔵も妙にさわやかで好きだった。つねに今しか考えてない感じがした。反町の信長(大河)も良かったけど、やっぱ以蔵かなあ。

途中から見出したドラマなのに好きになった役といえば、みったんですかね。みったんるみたんワンセットで面白かったよ、『ぼくの魔法使い』。1話目は「うわーおもしろくねえドラマ」と思って以後見なかったんですが、夏に旅行に行った先でテレビがついててドラマをやっててなんとなく見てたら面白かったのです。
今は男性化粧品のCMに出てますね、みったん。るみたんは自閉症の子供のドラマに出てますよね。

ドラマが終わってしばらくたって、定食屋で昼食をとってたらドラマの主題歌が店内音楽でかかりまして、そしたら隣りでお喋りしていたOLさんたちが「あ、みったんだ!」ってすばやく反応していたことを思い出しました。ってかみったんは役名だからね、それドラマの歌ちがうからね、わかるけど。ていうかみったんじゃなくって伊藤英明ですね。それと篠原涼子ですね。失礼しました。


そういえば、新見錦って土方歳三より年下だったんだ!若かったんだ……知らなかった。家人はビールのCMに出ている佐藤浩市を見て「鴨!」っていうんですが、私は「新見!」ってあの、えー、あれ?あれって何のCMだっけ。離婚弁護士にも嫌味な不動産屋の役で出ていてときめいた。いいよ新見いいよ。


*嫌いなのは諸星某だけだな、こうしてみると。いや、諸星某も嫌いというか、なーんか好きになれないってレベルかな。こりゃ語弊でしたな。