冬の運動会

向田邦子って不倫してたんだってね。弟さんや妹さんのエッセイは出ても、本人のエッセイはもう読めない。

この人のエッセイが、文章というより展開が面白くてとても好きです。小説は読んだことないし(辛気臭い)ドラマも見たことなかったけど、今回はじめて見ました。古臭かった。

終わりが12時になるから途中で寝ようと思ってたら、最後まで見てしまいました。

登場人物の猪突猛進さは作者の性格を物語ってるようで笑えた。じーちゃんの彼女はぱたっと逝くし、ハセキョは気がついたらいないし。靴屋の老夫婦なんか煙のように消えたね!

母親がストーカーじみてて怖かった。異常だよ、あの女。

最後に謝りにいった先の会社役員、主人公の親のコネで就職できそうな会社だよ、最後態度が軟化してたのは、結局は親が重要取引先かなんかで、万引きのひとつやなんかくらいなら主人公を就職させても自社のメリットになると踏んだんだろうな。建設会社だしな。エピローグのよーいドンは洋服の青山フレッシュマン応援セールみたいだった。

とまあ、いろいろけなしつつもエンドロールまで見てしまいました。面白かった。食わず嫌いだったなあ。小説も読んでみようかな。

全体的に昔くささがただようのが気になったんだけど、登場人物が皆ひとところにとどまってないせいか、陰気な話も楽しめたよ。なんだろ。面白かったよ。不思議だ。

本宅・妾宅って、外飼い猫に対する表現みたいだよな。向田邦子って猫好きじゃなかったっけ。ロシアンブルーかなんか飼ってなかったっけ?

この人が飛行機事故(大韓航空機だっけ)で亡くなったのをきっかけに(親が買ってきた)エッセイを読んでこの作家にハマりました。大好きなエッセイストです。おっちょこちょいの行動派でエッセイ面白いよ!