おおきく振りかぶって

なんだこのバッテリーは?、、、と思わず口に出して言ったほどに珍妙な展開を見せていました。もちろん、過去の榛名との件があっての阿部のほろり感動涙なわけで、なんかキャラの見せ方が面白いなあ。

淡々と三振を取っていく自分を振り返って考えた三橋、これまで自分で判断して投げて打たれていた、と思い、今回の連続三振は阿部のリードによるものだと思い、だから、阿部くんはすごい→俺に三振を取らせてくれて気持ちよくさせてくれてる→阿部くんに感謝、でありがとう、と阿部本人に伝えると。そしたら阿部が感動してついほろりと涙しましたとさ。だって今まで投手に感謝なんてされたこと一度もないから。なんだこの漫画は?

ふたりして異世界を築きながら、でも泉のヒットには二人ともナイバッチの掛け声をかけることを忘れてないし、阿部は感動しつつも三橋の変調(普段は三橋はありがとうとか自分の思ったことを言える子じゃないらしい)を懸念し、「このままでは壊れる」と不安を感じているし、阿部おもしろいな。ただのひねこびた、ただの根は暑苦しい感激屋じゃないぞ。リアリストでもある。

モモカンは阿部を上位打線だと思っているが、阿部は今回打てていない。泉と巣山と花井くらいか。そうだ田島がまったく打ててない!田島が4番らしくない。なのに水谷が球を当ててる(取られてアウトだけど)不思議さ。水谷は野球では変キャラなのかな。水谷って不気味だ。エラーだけしてりゃ、お母さんが若くて可愛いだけのへたれウンコキャラなのに。ひぐちアサは水谷を人物相関図のどの辺に配置するつもりなんだろう。普通にしててもなんかの伏線に思わせて読者をミスリードする、思わせぶりなひとり伏線キャラかな。

話は戻って、メットをかぶると阿部と敵投手(準さん?)の見分けがつかない。

三橋のオーバーヒートをどっかで止めてやってくれ阿部ー!パンクすると思うんなら全力で阻止しろ。どうやってか知らんけど。滑車の中でつぶらな瞳の砂ネズミが足元かっ飛ばして爆走してるイメージだよ。もう自分じゃ止められないし立ち止まったら数回宙返りしたあげく振り落とされてしまう感じ。

打てない田島を見てだけど、4番って花井みたいな選手が座ってるよなあ。1番が田島で2番が泉、3番が阿部で4番が花井、とかだとどうだろ?それか3番が巣山で9番に阿部(下位打線にいたほうが負担は少ないと聞いたので)とか。ていうか、ああ、打順を考える面白さってこの感覚かあー。

小さい頃から筋肉つけたら身長が伸びないらしいよ。田島は小さいままなのかな。手の届かない球で打ち負けてても「いっぱいシンカーが打てる」と嬉しそうにするあたりはピンチをピンチとも思わない大物っぷりが出てるけど、本来ならそこで挫折してみてもいい場面だよ。して欲しくはないけど。やっぱサッカーと同じように野球も4番とかになるとマークきつくなるのかな。田島が活躍すると気持ちがいいので、早く本領発揮して欲しいです。

あ、それとルリちゃん!3巻おまけページに出てくる謎のチアリーダーがみつあみおさげの女の子なんだけど、まさかそれがルリちゃんじゃないよね?群馬だもんね。最後に登場したキャラはルリちゃんだよね。とすると三橋母連中がふたたび描写されるのかな。ルリちゃんとの三橋の過去話にも少しは触れられるのかな?今回も1回だけの試合展開だったし、桐青戦が終わるのは本気で二年後とかなのかな……。


追加。田島の打線のときの応援曲ってポパイ?かなと思った。