おおきく振りかぶって

終 わ っ て な い わよーー!!

今年の和歌山県大会思い出して少し涙しながら読みました。マンガのなかの緊張感がリアルに感じられていいよ。おお振りファンで高校野球を生で見たこと無い人は、地区大会を一度見とくといいと思います。おお振りの世界がすぐ近くに感じられるからいいよ。

和さんの、マウンドでの準さんにかける言葉が、なんだか「贈る言葉」みたいで老兵が去っていくみたいで、「やっべーこのシーンは準さんにとって忘れられない思い出になるんじゃないか?桐青が負けたら」と1人また涙。桐青が勝ったらここはなんてことないシーンだけど。
田島が田島としての活躍をしてくれてよかったし、ウィンクはちょっとかっこいいと思ってしまったけれども、巣山の打席のときのシンカーが入るシーンが、いかにも手が出せない感が出ててよかった。
個人的なリアル感では泉の足が速いシーン。「ぎゃーセーフ!!やった!」っていう感情を和歌山大会見てたときに何度感じたことか……。
今回の最後に三橋の緊張感を持ってくるのがひぐちアサ風なんだろうな、と思った。信頼を裏切るとか裏切らないとか、そんな自分を追い詰めなくても、と思うが、三橋の過去(これまでのマンガのなかでのデータ蓄積)からいって、ここへ落ちてくる話になるのはよく理解できるので、なるほどなと思ったよ。

今回は急に物語の展開に動きを感じました。「俺は怪我しない」とか三橋に言うわりに、三塁にいるときに、「とにかく突っ込む」と後先考えてない(下手に突っ込んだら怪我するだろ)阿部がいて、またこの人も炎上魂だよなーと思いました。ほんとヤバいよ、阿部がなんかセリフを言うだけで反射的に笑えるようになってしまった。