昨日はちょっとだけ花男を観た。

最終回だけ観たのでへんてこりんな印象だけあるのだが、プロムやらいうのが開催された後の武道館にヒロインがかけつけるも場内は真っ暗、スポットライトの中にくるくるパーマ(だよなあ)がいて、「俺と結婚しろ」

ヒロインがゆっくりと歩み寄り、「私が幸せにしてやる」

パーマ「やってもらおうじゃん」

パーマがヒロインをお姫様抱っこ

突然照明がつくと、そこには密に詰まった観客が!そしてスタオベ!

今まで出てきた俳優さんらしき人たちが口々にヒロインに「おめでとう」「あなたにはまけたわ」

観客がウェーブ!360度が客で埋まってるからウェーブが終わらない!

いきなりシャルウィダンス!

きっとヒロインはプロムとやらに行く途中で事故にあい、生死の境を彷徨っていて、そんな朦朧とした意識の中で妄想をしているのだと思いました。いつ夢オチになるのかと思ったが最後までオチがなかった。ヤスコに聞いたら「だから花より男子ってそういうドラマなんだから、最初から」と言われました。なんでこんなんが視聴率高いんだ?客のウェーブはやりすぎだ!つーか怖いよそこまでヒロイン中心主義だと。客はいらん客は。ギャラリーがたくさんいる中でプロポーズなんつー描写は痛すぎる。気持ちはわかるがイタすぎる……。


ハケンの品格を観ていてずっと思い出していたのがジブリアニメだ。コナンにしろルパンにしろ、走って逃げていく足元が踏んだすぐそばからもろく崩れていくシーンがよくあって、ハケンの脚本にもおなじスリルを感じました。あのドラマは後にも先にも役者頼みだったよな。正社員のバリキャリ女の黒岩さんのスピンオフも観てみたいと思えたんだけど、おなじ脚本家が手がけたらひどいことになりそう。いや、やまとなでしこの前例もあるし、コメディに徹したら意外と面白いのかもな。網戸越しに絵画を見てるような感覚だ。網戸の格子のラインが気になって絵画に集中できなければ楽しめないが、脳内で網戸を消去できれば絵画の色合いを楽しめる(あくまで色味だけで、絵的にはたいしたテーマではない)ようなもんだなあ。
しかも終わり方が、パート2ないしはスペシャルないしは映画化を暗示したような形で、それもまた微妙だと思った。配送業をネタにするなら、今時問題になっている「時間内に届けよ。最速で届けよ。しかし速度制限をやぶったら会社側からペナルティを与える。事故がおきれば自己責任」をとり上げるのかな。その過酷な状況を解決できれば社長賞は取れるけど、この脚本家が続きを書くとしたらたいしたアイデアでもなさそうだから期待はできないなあ。