天に唾吐く

「この人は○○な奴だ」という、○○の部分は得てして自分を現してる言葉だよ。主観からなかなか離れられないから、文章を書くのってむずかしい。てのはおいといて。


どういう表現をもってしてエロレベルをはかるんだろ。腐男子の話になるけど、昔に腐男子かつゲイのひとが、私の好きだったジャンルにいて、精力的に創作活動をされていたんだよ。表現が新鮮で、よく読んでた。
で、もう結論を書くと、(腐男子については彼とそのほか数人程度のデータなので冗談半分に捉えて欲しいが)男と女のエロ描写の違いが端的に現れるのってフェラチオ描写じゃないかと思ったよ。 ※やおい

女の書き手がフェラ行為を書くと、たいていは『攻め』が『受け』のチンコをしゃぶるんだよね。前戯だね。それが男だと『受け』が『攻め』のそれをナニする描写になるんだよ。奉仕だよ。
これが男と女のエロ感覚の違い、と悦に入ってたら語シスコを読んだりして、「あら?一概にそうとも言えないかも」と自信をなくしました。
エロは、昔読んで腹痛くなった描写に「処女膜を破る音」というのがあって、読んでると膣にポイ(金魚すくいのときに使うやつ)が生えてるとしか思えない文章だった。彼の小説はほとんどが処女膜を破る音であふれてたよ。ネット小説だからどっかにある。
表現としてはアリだよね。興奮すると濡れてくるやおい穴みたいなもんだろな。
男性と女性とでどっちがエロいってなあ、そんなの個人差ですとしかいえないよなあ。男がエロビなんかで女優のよがる姿を観てムフムフいいながら汁出してんだから、女が男のよがる姿を観てウホウホ萌える可能性もあるってことよ。
そんでまた、そういう物理的エロの流れとは別に精神的エロの流れもやおいにはあって、世間的に通じる一番近い言葉でいうとSMなのかなあ。性交は必要としてなくて、なんだったら憎悪にからめとられた関係だったりして、エロじゃないんだけど途轍もなくエロスを感じさせるんだよ。汁フィニッシュは主に10代に支持されている印象を受けるし、禁欲的な関係描写は汁に飽きたお姉さん方が愛好しているイメージを持つ。誰か卒論とかで「女性はどんなエロをエロいと思うか(年代別)」みたいのを調べて本にして欲しいのう。
それから、ほのぼのの流れ。この流れの中に、家族ごっこ、夫婦ごっこ、と、男女のロールをそのままやおいカプに振り当てて描写しているパターンがある。あれはなんなんだろね。子供のころにやったままごと遊びの延長なんじゃないかと感じることもあるんだけど。もしくは人生ゲームか。

XIXOX金子保知の書くコラムを読んでると、筒井康隆七瀬シリーズに出てくる水蜜桃オヤジを思い出すよ。前にもほかの記者に対して似たような感想を述べたけど、マジで腐女子ネタを使ってなんか書こうと思うんなら、まずは調べてください。今ならまだ、まじめに取り組んだら評価もされるし飯のネタにもなるはずだよ。なんでさ、ライターやろうと思うくせに足で調べないんだろう。時間を惜しむんだろう。やっつけ仕事をするんだろ。自分の文章が好きなんじゃないの?でたらめ書いて楽しいのかな、そんな自分の詩想を壊すようなことして。ほんと不思議。