こういう設問はいらいらする

「人生で最も大変だったこと。それをいかに克服したか」1,000文字以上、書式は自由

こういうのを雇う側が聞くときって要は仕事上で困難が生じたときに、この人はどういう対処をするのか、っていう判断につかうんだろうな、ってのはわかってるよ。昔受けた会社でもそういうのあったし、そのときはやたらハイテンションな時期だったのでポジティブに答えて、その会社は受かったけど。こういう設問は年をとるほどに胡散臭くかつ疑問に感じてならなく思えてくる。
「人生でもっとも大変」って、たいていの人はつねに大変ルーチンの中で生きてんだけど。大変なことを大変と思わなければ克服なんか関係ないやね、気がついたら克服なんかすっ飛ばしてるしね。身内が死んだとか離婚したとか、そういうのは生活が一変する事態だから大変だわね。もっとも大変、とは思わないけど。克服もくそもないや。ただ耐えて現実を受け入れて、それでも生きるために新しい知識を手に入れて、いつもよりはテンションをあげて動いてれば、結果的に克服ってことになるやね。

てかもっとも大変って思う事柄なんだから、そう簡単に克服なんかできませんって。そもそも克服できた時点で、その事柄は自分にとっては「もっとも大変」なんて口が裂けてもいえませんって。なんか人生を甘く見すぎた設問だ。最高に大変な事柄だったら普通死んでも克服できません。リミットマックスが克服できたら、そんな事柄なんかラスボスじゃありません。つねに強いやつスパイラル現象に陥るはずです。よって、克服できた事柄はすなわち「もっとも大変」な事柄にはなり得ません。

人生で三番目に大変だったこと、くらいにしたほうがまだリアルだわ。

http://www.hatena.ne.jp/company/staff

と、このはてなの求人情報を見て思いました。