先月の感想

A4判で32ページ(広告含む)というのは、内容が薄く軽くなってしまうものなのかな。6月のテーマはセルフディフェンス、日本の検挙率は今20パーセントで相当低下しているとのこと。ひったくりや万引きなどの数を入れての数字なので、(殺人犯人が逃げまくり!というわけではないので)最悪の数字とは言い切れないと思う。が、犯罪は犯罪だ。誰もが街角で簡単に犯罪に巻き込まれてしまう危険性が高いということなんでしょうね。せめて命を脅かされない程度には、自分で自分の身を守ることができないといけないんですね。お金とられるのもいやだけど、刺されたりするのもいやだなあ。


それで、ちょいと一言ふたこと言いたいページがありまして。28ページのstreet cultureっていうコラムの六斎絵り子って人が書いてるページ。コミケという、アマチュアが同人誌を持ち寄って頒布するイベントのことを取り上げています。

このライターのお友達が同人誌を読むようになったので、この人もコミケへ行ったそうです。

場所はインテックス大阪。全館使い切って開催していたという記述から、5月のコミックシティのことか?

ライターによると、女子でマンガを愛読している人は少ないという。少ないはずの女子が、こんなにもたくさん会場にいてびっくり、だそう。初めて『コミケ*1に来たかのような文脈に続けて、「買ってみる」と言って“ドラゴンボールのゲイ漫画*2”を手にしている。

帰り道では、参加者がそれぞれイラストのついた紙袋をさげている*3、とのこと。恥ずかしげもなく、と。

充分な予備知識を備えて参加しないとついていけないんだって。

4コマ漫画もこの六斎さんて方が書いてるのかな。藤子不二雄タッチの青年が二人書いてあるけどどっちが六斎さん?「コスプレイヤーの姿も目立つ楽しい現場*4」だそうです。

ラムちゃんの格好をしたサークル参加者がドラゴンボールのゲイ*5の本を売っています。同人誌の題材にされるものとして、いくつか書いてあります。ナルト、犬夜叉幽遊白書がよく題材になっている*6そうで、最近は新選組までパロディにされてしまっている*7とあります。

<驚くべき下手な絵*8で描いたりしている>そうです。

インテックス大阪を全館使って開催された同人誌即売会に、自称初心者のライターが行って、よくドラゴンボールのジャンルのところまでたどりつけたよね!私だったらどうだろう。パンフレット見ても特定ジャンルを目指しては行けない気がするよ。あと、同人絵の紙袋を下げてる女子って“群れ”って表現するほどたくさんいるのかなあ?少なくとも有明ビックサイトで夏冬開催されるコミックマーケットでは、一部を除いては、そう目立った存在ではないと思いますが。それと、同人誌で表現される同性愛的物語のことを“ゲイ”と言っては語弊があるよ。ゲイとやおいは似てるけど違うよ。

私は同人誌即売会については、断片的にしか知りません。あまりマンガも読まないから同人界で流行っているジャンルや実情にうとい方だと思います。ですが、こう、もうちょっとなんていうかこの人。六斎絵り子さん、ライターならきちんと調べなはれ。というか、まるっきりの初心者だったら逆にこんなコラムは書けないんじゃないの?それともお友達とやらの入れ知恵なのだろうか。一概に同人誌といっても、絵の質や物語の構成力はピンキリだよ。ことにコミケとなると、プロの人も多数参加してるしなあ。あの世界は異様さこそ年々薄らいでいるものの(ファッションセンスも徐々に普遍化してるし)、妙な熱気があって、会場内を見てまわるだけでも充分楽しいです。無難な言葉で終わった。

*1:シティのことはなんと称するんだろう。コミケとは言わないですよね。

*2:ゲイて……

*3:参加者のほとんどが同人絵の紙袋を?

*4:コミックシティはコスプレ不可のはず

*5:……

*6:今は多分鋼の錬金術師とかテニスの王子様ではないかと思います。

*7:歴史系はかなり昔から存在しているはずです。

*8:劣化藤子不二雄の絵を描く奴が言うか