おおきく振りかぶって

試合も大詰め。今回読んでて「そーれそれたじまー」のところで市和商を思い出した。そーれそれ市和商〜♪だっけか、ああーほんと今年の夏はひさしぶりに青春だったなああ。楽しかったなあ、和歌山の青い空!(市和商の)田島くん(あえて「くん」付けで。なんかピュア)は進路決まったのかな?どこいくのかな。どこでもいいので投げられるとこに行ってまた投げてほしいよ。田島くんは余裕のあるときは右足を引くけど、余裕がなくなると仁王立ちになるっぽいよね。あと、1イニング終わってマウンドを降りるとき、ベンチに帰りながら上野くんとのグローブタッチ(というのか、グローブの表を軽くぶつける)するんだけど、対ちべん戦のときは途中からやらなくなったよね。あー、なんか暑かったなー。ポカリの飛行機雲も出てたしな。

……と、漫画読みながら今年の夏を思い出していました。桐青守備がなんてことないフライを鼎談さながらお見合いしながら真ん中でぽとりと落としてみたりとか、準太(やっと名前覚えた)がストレートの速度をだんだん上げていったりとか、有り得ない水谷が有り得ないヒット飛ばすハプニングとか(えらい言われよう)、田島が今回も打てなくて、どうやら最後の最後で大舞台が廻ってきそうな主人公誰状態とか。そしてなんかすっきり漫画を読めたなと思って2chの漫画板に行って「阿部のモノローグがないとさわやか」とか書いてあるの読んで初めて阿部が(心の中ででも)喋ってないのに気がつくとか。おまえつくづく面白いよ阿部・・・。

おお振り読んでて「なんかしんどい」と思ってたんですが、もちろん阿部のモノローグがしんどいのもあるけど、出てくるキャラがみんな自分の思ってること考えてることをモノローグで語るのがしみじみしんどいんだと気がついた。しんどいっていうのは要は情報量が膨大で気を抜くとわけわかんなくなるって意味でですが。みんなサトラレっていうか、のだめカンタービレでいうと、千秋のポジションに居る気分になります。オーケストラの指揮者です。西浦だけでなく桐青の選手も含め、みんながそれぞれのパートを演奏していて、それがおお振りというひとつの物語を形成してて、コンダクターしてんのが千秋=ひぐちアサの視線を通してみている読者。野球素人がちょっと読んだくらいじゃ全体を把握できない。しんどい……。

楽しいしんどさでもあります。関係ないけどのだめのコミックスのしおりは峰くんでした。おお振りもしおりでいいのにな。のだめの隠れた面白さは、あらすじ紹介をすると王道少女漫画に変態するところですな。どじっこ主人公(不潔)とかっこいい彼氏候補(途中で海外に留学)で意地悪なライバル(おかま)だもんな。今また読み返しているところです。私は黒木くんが好きかもしれん。

それでおお振り、逆転勝利のフラグは立ったけど、逆転負けのフラグでもあるわけで、たぶん田島が打って勝ってくれるとは思うんだけど、ひぐちアサだからわかんないよ!