たぶん失敗なんじゃないかな

女を知らない男が、初めて女の体に触れようとするお話。

異性に対する能動的な行為は気持ち悪くないです。じりじりと欲望がつのって、その性欲を解消させようと手を伸ばす男の姿は、ある意味キュートだし、健全なエロスだと思う。
これが、たとえば対象が、ヤれる女なのにその女が風呂かなにかで服を脱いでその場を立ち去ったあと、その服(特に下着)に対してのみ執着を感じまたその執着する様を表現したなら、気持ち悪さは増すだろうな。「え、なんで生身に行かないでパンツにいくの?」という疑問が。いわゆるフェチ行為に含まれるその男の屈折したところ、暗闇がキモ怖いと感じる向きもあるだろうし。

童貞が、異性に触ろうさわろうと内心涙ぐましい努力をする話、これが逆に「処女が、異性に触ろうさわろうと内心(略)」だったらどんな話になるんだろうと思った。男性が「童貞」男の話を書くのは過去の体験から照らし合わせて比較的容易だろうけど、男性が「処女」女(言葉がだぶる)の話を書いたら、どういう内容になるのか、非常に興味深いな。特に女の能動的性欲なんか、どう解釈して書くんだろう?男の性欲は普通に書店に並ぶほど書き尽くされてるけど。