自分のためのおぼえがき

29日の23時近くに、猫が死んだ。死ぬ瞬間がわかったけど、取り戻せなかった。ついさっきまで生きてたのに、腎不全用の流動食を与えた少しあとに、喉を詰まらせたようにして死んだ。白血病エイズのキャリアだったけど、そっちは発症せずにいたと思う。

横に寝かせてるけど、死んでるなんて思えない。眠ってるみたいで、なでると冷たい。心臓が動きを鈍くしていって、ぬいぐるみみたいにだらんとして、胸の辺りから少しずつ体温が落ちていくのを指先で感じた。
うちに来た時点であと数日の命、といわれてそれから2年たって、だからがんばって生きてくれてたと思う。でももうちょっと頑張ってもよかったんじゃないかな。涙がとまらねえー。
日中、彼女のにおいをふと感じるときがあって、もしかしたら今日死ぬのかな、という予感はあった。ずっと見てると動きそうなのに、見てなければ涙は少し止まるので、でももう火葬とかしないとだし、彼女にとっては長引く苦しみより今の安楽がいいのかなと思ったりもする。犬猫は今生に魂を残さないみたいなこと言うし、生まれ変わりがあるならまた会いたいし、なんだったら霊魂でもいいから会いたいけどそれって成仏できないってことだし、なんでもうちょっとがんばって生きててくれないかな。